イライラしてしまったら学習にメリハリを。

ここに挙げた3つのポイントのほかにも、世のママたちは「子どものためになるような家庭学習の時間にしたい」と、様々な工夫をこらして日々の宿題をサポートしています。

それでも毎日のように宿題に付き合ううちに、子どもの「どうして?」「なんでこうなるの?」といったいわゆる『質問攻め』や、学習の内容をなかなか理解できないといった状況にイライラしてしまうことも多々あるでしょう。

「一生懸命に勉強している子ども相手にイライラしてしまうなんて、私って親失格…?」と自己嫌悪したり、感情をコントロールできない自分にますますイライラを募らせてしまったりするママもいるかもしれません。けれど、仕事や家事に追われながら子どもの勉強に付き合うのはとても大変なことです。

そんなときは、子どもや自分自身の感情ではなく、「学習環境」を整えてイライラを軽減する、という方向で考えてみてください。

そのために大切な方法が「学習時間にメリハリをつける」ことです。人間がひとつのことに集中していられる時間には限りがあり、それは大人も子どもも同じです。特に年齢が低いほど、集中力は長続きしません。宿題を目の前に広げていても「心ここにあらず」な状態では、内容なんて頭に入りませんよね。

何より、集中できていないのに嫌々やらされる勉強は、子ども自身が楽しいと思えない大きなデメリットがあります。

そうした事態を防ぐため、たとえば「学校から帰ってきてちょっと休憩したら、午後3時半からの30分で宿題をがんばろうね」と、事前に子どもと話し合って決めておきましょう。取り決めた時間だけは勉強に集中する、というルーティンを毎日続けることで、幼い頃から「時間を決めて学習に取り組む」という習慣が自然と身に着いていきます。