「働き方改革」に向けた政府や企業の取り組みをよく耳にしますが、その反面、何も実施していない企業も少なくないよう…。関係する調査結果を見れば、それほど浸透していないことが窺えます。

今回は夫の職場の働き方改革が与える、家庭環境や妻の心理への影響について見ていきましょう。働き方改革が進められて数年が経ちますが、家庭にまで出てきている「差」とは一体?

夫の職場の「働き方改革」妻たちはどう見ている?

リスクモンスター株式会社が20~49歳の既婚者(女性個人600人)を対象とした「離婚したくなる亭主の仕事」の調査データを公表しています。

データによると、夫の勤務先で働き方改革が実施されているという回答は全体の44.7%。過半数以上が、働き方改革は実施されていないと答えています。働き方改革の取り組みをしていない企業が今なお多いという、驚きの結果でした。

夫の勤務先の働き方改革の実施内容を聞いてみると、上位に「残業の制限(55.2%)」「有給休暇取得の促進(54.5%)」「育児休暇の導入(27.2%)」が挙がります。

これらの項目は、実施の認知が高いのに加え「今後進めて欲しい『働き方改革』」の回答にも挙がっていました。「有給休暇取得の促進(36.8%)」「残業の制限(35.2%)」「人員増加による業務負担の軽減(28.2%)」となっています。働き方改革を実施していても、本当に求められる実施内容とは、まだどこか食い違っているのかもしれません。