退職金はどのくらいもらえるのか

同資料をもとに、実際の退職給付額を学歴別・退職事由別にみていきましょう。(グラフ参照)

「退職者1人あたりの平均退職給付額」(厚生労働省の資料をもとにLIMO編集部作成)

退職金は早期優遇がもっとも多く、大学・大学院卒の場合は自己都合退職を除いて2,000万円前後が支給されています。

2019年には、いわゆる”老後2000万円問題”が大きな注目を集めましたが、退職金をしっかり受け取れる大卒の人は老後資金に過剰な不安を抱く必要はないのかもしれませんね。とはいえ、住宅ローンを定年までに完済できない場合や、老後にどんな生活をしたいのかによっても状況は変わってきます。

退職金が年々減少していることを考慮すると、企業に退職金制度がある場合でもできるだけ早いうちに概算額を把握して、予想より少ない場合は早期から対策を講じておく必要があるでしょう。とくに、自社で退職金を用意する仕組みの会社が倒産すると、予定していた退職金の一部がもらえない可能性も出てきます。