家電ネット販売のストリームは、お試し需要も見込んで家電レンタル事業にも参入。高額な新製品を試してみたいというユーザーニーズに対応し、加湿器や除湿機などの季節製品や、購入にはハードルが高い大掃除用高圧洗浄機などのレンタル需要を見込んでいます。
順位は64位で売上高は230億円とまだ小規模なものの、前年比3.5%増と好調で、サブスクリプション(定額制課金)ブームに乗せてサービスの柱に育てたい考えです。
ユニクロなどの有店舗企業は店からネットへの誘導を強化
実店舗を持つ多くの企業でも、大幅な増収が目立ちます。19位のユニクロが前年比32.0%増の830億円と売り上げを伸ばしたのをはじめ、家具のニトリが35位で同14.6%増の440億円、無印良品の良品計画が68位で同11.2%増の220億円と2桁増を果たしました。
いずれも顧客が利用しやすいように、店舗とネットで在庫やサービスを一元化する「オムニチャネル」施策を推進しており、それが功を奏したといえそうです。
各社は今年に入ってからもさまざまなユーザーサービスを進めています。ユニクロは着こなし専用アプリ「スタイルヒント」の専用コーナーを持つ新店舗を今年6月に原宿にオープンし、壁一面に240台のディスプレイ画面を配置。来店客が画面のコーディネートを見て気に入った商品を選ぶと店内の陳列場所が表示され、そのままECサイトで購入できるように工夫を凝らしました。