アマゾンはモールだけでなく自社でもオンラインストアを展開しているため、その売上高がランキングに反映されます。幅広い品揃えに加え、配送料無料で最短翌日に届くプライム会員制度などがリピート購入を押し上げているとみられます。
アマゾンの売上高は前年比15.7%増の1兆7,610億円と伸び、同7.5%増で3,810億円の2位アスクルに大差をつけて独走状態です。よほどのことがない限り、この牙城は崩れそうもありません。
ビックカメラが前年比25%増の大幅増収
ネットに勢いがある通販市場ですが、紙媒体のカタログは不調なもののテレビショッピングは概ね好調です。
中でも自社で専門チャンネルを持ち、ライブ番組も放映する「ジャパネットたかた」を有するジャパネットホールディングスは伸びが続き、売上高は前年比2.1%増の2,070億円とランキング3位になっています。
単価が高い家電製品で消費増税前の駆け込み需要をつかんだことも要因の1つですが、エアコンの取り付け工事費無料や工事を担う協力店網を強化・整備するなど顧客視点に立った周辺サービスが奏功したといえます。
家電大手企業も売り上げを拡大しており、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、上新電機、ヤマダ電機などが軒並み30位以内に名を連ねています。
中でも12位のビックカメラは配送サービスの強化などで、売上高が前年比25.0%増の1,080億円と大幅増収になりました。最近では最短45分でネット購入商品を届けるサービスにも着手しています。他の家電大手各社も即日配送や翌日配送に取り組んでいて、大型家電や住設機器の設置サービスなども強化しています。