3:女性が映っている広告は安心感がある?
3つ目の買い物におけるワナは「女性の顔の広告」です。
これは買い物のシーンではイメージしにくいかもしれませんが、つまりCMやパッケージの写真のことを指しています。
広告には有名な女優さんが起用されているケースが非常に多いですよね。しかし、実はこれもワナのひとつ。
なんと女性の顔が映っている広告があると、その商品に安心感を与えやすいことが心理学で分かっているのです。
心理学を専門とする米プリンストン大学教授アレクサンダー・トドロフ氏が2017年に出版した著書「Face Value」(※4)では、女性の顔が映っている広告は銀行のローン件数を増加させたというデータがあります。
つまり、銀行のローンといえば「リスク」を感じやすく、なかなかローン件数が増えないのですが、「金利を引き下げる」などさまざまな戦力よりも「女性の顔が映っている広告」を打ち出すことが、最もローン件数増加に効果的だったのです。
このことから、女性の顔が映っている商品は私たちに好意的な存在という印象を与えることが明らかになっており、「買ってもいいかな…」という気持ちにする効果が期待できるでしょう。
もし「無駄な出費を抑えたい」と考えているのであれば、広告に女性の顔が映っていたとしても動揺してはいけません。まず他の商品と値段をしっかり比較し、そのうえで自分が必要としている商品のみ検討するようにしましょう。