シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。国内でハンバーガーチェーン店「マクドナルド」を運営する日本マクドナルドHD(2702)の、2020年8月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2020年9月4日に更新された日本マクドナルドHDの2020年8月既存店売上高は、対前年同月比12.4%増。内訳は客数が▲3.2%とマイナスになったものの、客単価が16.1%と大幅なプラスで客数のマイナスをカバーした結果、プラス成長となりました。

また全店売上高も12.9%であり、既存店・全店ともに10%を超えるプラス成長となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は12月決算)。

既存店売上高は今期、プラス成長6カ月・マイナス成長2カ月となっています。新型コロナウイルス問題が本格化した3月以降、対前年同月比は3月▲0.1%、4月6.5%、5月15.2%、6月▲3.2%、7月1.0%、8月12.4%で推移しています。

緊急事態宣言が全面解除された6月はマイナス成長となり、7月もプラス成長ながら低い数字となりましたが、8月は10%を超えるプラス成長に戻りました。

また全店売上高は、既存店がマイナス成長となった3月もプラス成長(同0.5%)であり、6月が今期初のマイナス成長(▲2.8%)となりました。そして7月のプラス成長(1.4%)の後、8月は既存店同様に大きな伸び(12.9%)を見せています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は2019年10月に5,570円の高値を付けた後に下落し、2020年3月には安値4,290円に到達しました。しかし反発後の上昇が続き、6月15日には高値6,270円に到達。その後は下落し、現在は5,100円台で取引されています。

既存店・全店ともに、8月の売上高は対前年同月比10%以上の伸びを見せました。今期は2月、5月と10%以上の伸びを見せた翌月は低成長に沈んでいるため、9月も続けて高成長を維持できるのかが注目されます。

日本マクドナルドホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料:月次動向(2020年度)

LIMO編集部