上手に甘える(褒める)

正直なところ、筆者にも家事や育児は女性がすることという考えが残っているのは事実です。気づけば筆者がキッチンに立ち、調理や片付けもしています。でも筆者が仕事で立て込んでいたりすると夫が食事の用意をすることもあり、そんなときには「おいしいね」「どうやって作るの?」など褒めたり、「また作って」と甘えたりもします。

こういった気持ちは夫に家事や育児をしてもらうための戦略ともいえるでしょう。でも男女が平等に家事育児に参加していても必要でしょうし、うまく分担をしていくための基盤になると思っています。

家事の出来を評価しない、口出しをしない

夫が食事の用意をしたら、その出来に関してはマイナスの評価をしないようにしています。「おいしいね」というプラスの評価はさらにやる気を出してもらうために必要ですが、「もっとこうした方が良かったね」というネガティブなことは言いません。

例えば夫は草むしり(除草剤をまくなど)を担当していますが、これに関しては一切口出しをしないで100%任せてしまっています。実際に草が枯れなかったりする場所もあるのですが、かといって「ここ、除草剤がきいてないのでは」と言えば夫のやる気や機嫌が悪くなるだけでしょう。

それよりも夫がやりたいようにしてもらって、その中で結果を出してもらえばいいと思っています。

今の子育て世代の課題

筆者には高校生の子供が2人いますが、将来結婚をした場合に備えて家事や育児は男女平等ということを教えていこうと思っています。実際に息子には自分でご飯を作らせることもあります。娘にも家事を手伝ってもらう反面、夫がキッチンに立つときには「今日はお父さんが担当だね」と言ってそれとなく意識させたりもします。

今の子供世代は今以上に夫婦での分担が進むでしょうけれど、それが当然という考えは子供のうちから持っていた方が、よりスムーズに取り組めると考えています。これも親としての役目の1つですから、今以上に家事や育児に参加する夫の姿を子供たちに見てもらいたいと、できるだけ夫に家事をふっている筆者であります。

参考

「令和2年版(2020年版)男女共同参画白書」男女共同参画局

川崎 さちえ