男性が育児や家事に参加するようになって久しく、実際に「イクメン」として子育てに積極的に取り組んでいる男性も少なくありません。
一方で育児や家事は女性の仕事という考えも、まだまだ残っているのは事実でしょう。内閣府の男女共同参画局が発表した「令和2年版(2020年版)男女共同参画白書」からも女性(妻)の家事や育児の負担が大きいことが読み取れます。
妻の家事負担は夫の2倍以上という結果に
内閣府の男女共同参画局が発表した「令和2年版(2020年版)男女共同参画白書」によると、仕事をしている妻の家事の時間は、夫の2倍以上になると書かれています。独身の場合には、女性と男性でも家事時間にあまり差はないことからも、結婚をして夫婦になると、途端に妻(女性)の負担が増えることがわかります。
この背景には夫が「家事は妻がやるもの」と考えたり、妻自身も「家事は妻がやること」との考えがあるのかもしれません。また育児の時間に関しても女性が男性の2.1倍〜2.7倍程度となり、女性の負担が多いことが浮き彫りになりました。家事と同じように、育児も妻(女性)の仕事という考えが、根強くあることがうかがえます。
このような家庭での家事や育児の負担の不公平さを感じながらも、妻は仕事に励み、そして家庭での生活を営んでいるのでしょう。でも心の中でははっきりと「不公平だ」と感じているケースもあるのではないでしょうか。女性が社会に進出している今、このアンバランスを少しでも改善するための方法を考えていきたいと思います。