彼女の言葉で、持ちこたえる気持ちになれた

「結婚した時は、こんな人じゃなかったのに」これは、悩んでいた当時の筆者が何度も頭の中で思い浮かべたフレーズです。そして、離婚することも頭をよぎったのは事実です。

しかし、原因は違えど同じように離婚という選択肢を考え、それを乗り越えた彼女の言葉は、筆者に「もう少し頑張ってみよう」という気持ちを与えてくれました。そして我が家の場合は、夫の言動は病気が発端であり、現在は筆者が以前から知っている夫に戻ってくれました。

当時は病気を疑って病院を勧めても「オレをバカにするのか!」という脅迫的な言葉が返ってきたり、何をするにも夫の言動にビクビクしてなかなか前に進むことができませんでした。それでも「もっと方法はないだろうか…」と考えさせてくれたのは、友人である彼女の支えと実際の経験からくる助言から、未来を想像させてくれたことでした。

あの時に投げ出さなくて良かった…と思える未来が、今、ここにあります。

誰もが離婚を考えて結婚する人はいないと思います。「幸せになろう」そうお互いに思って、結婚という道を選んだことでしょう。その上で離婚という道を選ぶことは、とても悩み、苦しみ、他人にはなかなか理解できない苦難の道だと思います。

結果として離婚することを選んだとしても、それが間違いだったとか正解だったとか、本人以外は誰もいえることではありません。ただ、後悔のないように…離婚した後に「あの時、もっとこうしていれば」と思うことがないように…そう、願うばかりです。

白藤 さつき