テレビドラマ『半沢直樹』が好調です。最終回に42.2%という驚異の高視聴率を記録した前シーズンから7年を経た今シーズンも毎回22%を超え、25.5%(第5話)、24.7%(第7話)という人気ぶりです。景気のいい話題にめったに出合えなくなった今日この頃、元気になれる話題は貴重。さらなる好視聴率を期待するところです。

このドラマが人気を得た最大の理由は、やはり「倍返し」ではないでしょうか。どう見てもズルいとしか思えない人、調子だけいい人、口先だけの人が咎められるどころか、もてはやされたりすることがあります。絶対正しいと思うことがスルーされたりするなど、納得のいかないことが珍しくない世の中です。

鬱屈した思いを、倍返しで一気に晴らしてくれる半沢直樹。ドラマとはいえ、胸のすく気分になります。その快感をもう一度味わいたくてチャンネルを合わせてしまう気持ち、痛いほど共感します。

ところで、この「倍返し」には大きなキケンが潜んでいることをご存じでしょうか。

『タケシ弁護士』が警鐘を鳴らす「倍返し」

ユーチューバーのタケシ弁護士(岡野武志)さんは、8月21日付けの動画(半沢直樹 ツッコミ解説)で、倍返しのキケンを発信しています。

曰く、二倍返しは問題外。一倍返しでも犯罪になりかねない。法律上、許されるのは防衛の範囲まで…。つまり、悔しい思いをしたからといって、相手にも同じ思いをさせようとすると、警察のご厄介になりかねないということです。

”そんなのあり!? 悪いのは相手なのに、どうして我慢しなくちゃいけないの!” と思う人もいるでしょう。

その気持ち、よくわかります。だからといって犯罪者になってしまっては元も子もありません。人生を台無しにしかねませんし、社会安寧のためにも困りものです。