5.フット・イン・ザ・ドア

最後の「フット・イン・ザ・ドア」は、営業のシーンでよく使われるテクニックです。「片足をドアに挟み入れ、まずは話を聞いてもらう」訪問販売時の様子に由来し、小さな要求からだんだん大きな要求を承諾してもらうことを指します。

これは、一度イエスと言ったらノーと断りにくくなる心理を活かしたテクニックで、人が持つ「一貫性の原理」(自分の言動に一貫性を持たせたい心理)が関わっています。

たとえば「5分だけお話いいですか」「一度無料で試してみてください」といったように、最初のハードルを低くするところから始めましょう。断るのも悪いかな、と思えるぐらいの簡単な要求がベストです。

営業に限らず、社内での企画を通したい時や、周りに何かの依頼をしたい時にも使えるテクニックですので、ぜひ活用してみてください。