信頼できる情報をもとに「買わない」意思を貫く
規制が解除されたことによって、転売を止めるのは難しいのが実情です。ただフリマアプリのメルカリやラクマ、PayPayフリマそしてネットオークションのヤフオク!では今後もマスクや消毒液の出品を禁止すると発表しています。
これは運営会社独自の判断です。ただ今後出品禁止物から外れる可能性もありますし、フリマアプリで売らなくても売り場はいくらでもあるでしょう。そうなってくるとやはり買う側の意思が必要になってきます。
高額で売られているマスクや消毒液は買わないと決めてしまえばいいのですが、人の気持ちは結構簡単に動いてしまうのが正直なところです。でも気持ちが緩んできたら、新しい情報に目をむけてみましょう。例えば8月24日には、理化学研究所が世界最高の計算速度を誇るスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」を使ったマスクによる飛沫の拡散防止効果などを計算した結果を公表しています(※4)。
これによると、不織布、ポリエステル、綿を使ったマスクの防止効果は不織布が最も高かったのですが、他のマスクでも約8割の飛沫を防げ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対策に有効だとわかったのです。ということは、わざわざ高額で売られている不織布のマスクを買わなくても、たくさん売られている布のマスクでもいいのでは?と考えることもできます。
まとめ
このような信頼に値する機関からの研究成果や調査データなどは今後もたくさん出てくるでしょう。またCOVID-19に関する新しい見解や予防策も見つかるかもしれません。
もちろんデータや研究成果の出所は重要です。新しい情報だとしても、出所が曖昧だったりすると逆に感染を拡大させる恐れもあるので、基本的には政府や国の機関、国際的に信頼がある機関からの発表を筆者は参考にしています。
そういった最新の情報を得ながら感染予防をしていくことが、「withコロナ」では大切な考え方になってくるのではないでしょうか。
参考
(※1)『「国民生活安定緊急措置法施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されました』経済産業省
(※2)「個人のお客様向け マスク抽選販売のお知らせ」SHARP
(※3)「第2回 ネピア 長時間フィットマスク ふつうサイズ50枚入り抽選販売のお知らせ」王子ネピア㈱
(※4)「室内環境におけるウイルス飛沫感染の予測とその対策」理化学研究所
川崎 さちえ