仮に、住宅価格を2,800万円、頭金を500万円として年利1%、30年間のローンを組んだとすると、月々の返済額は7万4,000円ぐらい(ローン設定時の諸費用除く)(※2)。ごく一般的な家庭に近い数字と思えます。

ひろしの月々のおこづかいも3万円と、リアルな数字が並んでいるように思えますが、実はひろしは霞が関の商社マンであることを忘れてはいけません。アニメの放送内容からの推定年収は600万〜650万円、決して低所得ではないことがうかがえます。

しんちゃんの通うふたば幼稚園は、制服やカバンもきちんと統一されていることから、おそらく私立の幼稚園。裕福だと言える収入がありながらも、子どもたちと自分たちの将来を考え、堅実に生活しようとしているみさえの考えが見え隠れするアニメと言えるのではないでしょうか。

いちばん庶民的?「ちびまる子ちゃん」

最後にご紹介するのが、アニメを見ていてもお財布のヒモが固く庶民的なイメージのある「ちびまる子ちゃん」。家族構成はまるちゃん目線で見て、おじいちゃん・おばあちゃん・お父さん・おかあさん・おねえちゃん・まるちゃんの計6人です。

おじいちゃん・おばあちゃんは年金暮らしであるため、一家を支えるのはお父さんのヒロシのみ。職業は作中では明らかにされていませんが、原作者さくらももこさんの父親がモデルとされていることから、八百屋を営む自営業者だとの説が有力です。