共働き、ワンオペ育児となると、時間のないなか疲れて家事をする人が多いでしょう。家事をしながらイライラしているのは、筆者も身に覚えがあります。Tさんの家庭の場合、「自分が親になり、嫁となって、なぜあんなに母が家事に固執していたか分かるようになりました」と苦笑い。

親を反面教師にしているというTさんは次のように続けます。

「中学生のとき、友達が『うちのママ仕事で疲れてて、平日はソファで一緒になってグダグダしてるよ。部屋が片付いてるなんて土日の朝くらい』なんて笑いながら言っていたのが逆にうらやましくて。

親が笑顔でいるのが一番の願いだったので私は無理して家事をしません。”子どもに呼ばれたときに笑っていられるライン”を保つために使えるものは何でも使うし、目指すは”適当”です」。

好きで家事をしているなら見ていいものですが、不機嫌になりながら家事をする親の横顔には、子どもは恐怖を覚えるのですね。”子どもに呼ばれたときに笑っていられるライン”は参考になりそうです。

出かけるより掃除…両親は育児より家事が好きだった!?

近所でも家がキレイで有名だったというHさん。Hさんの実家は、帰宅したら靴の底はタオルで拭いて家に入るのが決まり、というほどの徹底ぶりだそう。両親ともに家をキレイにするのが好きな家庭でしたが、「子ども時代に親に遊んでもらった記憶はありません」とのこと。