なお、24日~27日には米ノースカロライナ州で共和党全国大会が開かれ、トランプ氏が2020年の大統領選の共和党候補として正式に指名される予定です。

75日線と200日線とのゴールデンクロスが点灯

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。週初17日は陰線で始まり、5日移動平均線を割り込みました。その後も、5日線に上値を抑えられるように小幅に下落が続きました。その結果、前週窓をあけて上昇した分を埋めてしまいました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。ここから上昇していくためには、23,000円で下値をサポートされ、直近の上値メドである8月14日の高値(23,338円)を超える必要がありましたが、そこまで至らず失速しました。

ただ、下げ幅は小さく、ここからつるべ落としのように下落するイメージでもありません。まだ、25日線も割っていません。

さらに、チャートの形も悪くありません。25日線、75日線、200日線などの主要な移動平均線が水平から上向きに転じてきました。注目すべきは75日線が200日線を下から上に抜け、ゴールデンクロスが点灯したことです。

前回の両者のゴールデンクロスは昨年の9月で、その後は今年1月17日の24,115円まで上昇を続けました。今回も、そのあたりまでの再上昇が期待されます。

行方を占う上では、今週はまず直近の戻り高値である7月15日の高値(22,965円)、目先意識されやすい23,000円、さらに8月14日の高値(23,338円)あたりを回復できるかどうかがポイントになります。

ただし、逆にここからさらに調整が入ったとしても、22,000円あたりまでの下落なら、6月中旬以来続いたもみ合いに再び突入するだけなので、さほど心配は要りません。むしろ押し目買いの好機になるでしょう。

下原 一晃