介護保険サービスは種類も多く、分かりづらいですよね。家族が利用したり、仕事で医療や福祉に携わったりしていないと、各サービスの具体的な違いが区別しにくいかもしれません。
いざ利用が必要となった段階で、「サービス名称だけではイメージが湧かない」「お金はどれくらいかかるのか?」などと不安を感じることがないよう、ちょっと予備知識があると心強いと思います。
前記事では、介護保険で使えるサービス全体をご紹介しました。今回は、たくさんある介護保険サービスの中から、介護士や看護師が自宅を訪問し援助を行う、「訪問型の介護サービス」をピックアップして整理していきます。
「自宅での介護が必要となった場合、どのようなサービスが、どれくらいの負担額で利用できるかのか」心づもりをしておけば、より安心した介護ライフにつながりますよ。
訪問介護(ホームヘルプ)
訪問介護職員(ホームヘルパー)が自宅に訪問し、食事や入浴、排泄などの身体的介護や掃除・洗濯や買い物・調理などの生活援助をしてもらうのが訪問介護です。要介護1~5の認定を受けた人が対象となります。
1つ注意して欲しいのが、「ホームヘルパーは家政婦(夫)とは異なる」という点です。利用者の家族の食事の用意など、「直接利用者の援助」に当たらない行為はできません。また、ペットの世話や庭掃除、正月の準備といった、日常生活の援助の範囲を超えるサービスも行うことができません。
料金
サービス費用の設定(1回につき) 利用者負担(1割)
身体介護
- 20分未満・・・165円
- 20分以上30分未満・・・248円
- 30分以上1時間未満・・・394円
- 1時間以上1時間半未満・・・575円
生活援助
- 20分以上45分未満・・・181円
- 45分以上・・・223円
- 通院時の乗車・降車等介助 ・・・98円
訪問入浴
看護師と介護士が自宅に介助用の浴槽を持参し入浴の援助を行うサービスです。身体の清潔を保ち、心身機能の維持回復を見込むことができます。
事業所によっては、天然温泉の湯で入浴できるものや入浴剤を使用してくれる事業所もあります。「お風呂は日常の楽しみ」、という方も少なくないので、うれしいサービスですよね。
料金
<要支援1・2の認定を受けた人>
サービス費用の設定(1回につき) 利用者負担(1割)
- 全身入浴の場合・・・845円
<要介護1~5の認定を受けた人>
サービス費用の設定(1回につき) 利用者負担(1割)
- 全身入浴の場合・・・1,250円