介護保険や介護サービスのしくみって分かりづらいですよね。家族に介護が必要となってその複雑さに驚いた、という人も多いのではないでしょうか。

さて、「まだ本格的な介護は必要ない」という人は、介護認定の申請をしていないというケースが多いです。

介護認定を受けることで、福祉用具(杖など)の貸出や購入、住宅改修などの面で介護保険を利用できるようになり、金銭的な負担も軽減されます。また、訪問介護などを取り入れることで、生活機能の向上や、要介護状態の進行の予防も期待できます。

介護認定の基準(※)とともに、どんなサービスがあるのか知っておくことで、不要な出費や身体の衰えによる不慮の事故を回避できるかもしれません。
※参考「知らないと損するかも?何ができないと「要支援」「要介護」なのか」LIMO

介護保険が使えるサービスって?

まずは、介護保険で受けることができるサービスを、その内容ごとに整理してみました。

  1. 介護サービスの利用について相談するサービス
  2. 自宅に訪問してもらい、介護や看護を受けるサービス
  3. 施設に通い、日帰りで介護やリハビリを受けるサービス
  4. 短期間施設に宿泊し介護や看護を受けるサービス
  5. 施設で生活を行うサービス
  6. 訪問・通所・宿泊を組み合わせたサービス
  7. 福祉用具の貸与・販売に関わるサービス
  8. 自宅を住みやすく改修するサービス

これら、 8つの中には通常のサービスの他に「介護予防サービス」と「地域密着型サービス」として利用できるものがあります。

介護予防サービス

(対象:要支援1.2)

まだ介護度が低い人が対象です。リハビリテーションやレクリエーションなどを通じて生活機能の向上を目指すものです。介護がこれ以上必要にならないようにするためのサービスとなっています。

地域密着型サービス

(対象:施設がある地域に暮らす人)

地域密着型サービスは、介護が必要になった人が住み慣れた地域で生活できるように作られたサービスです。地域の特徴や事情に合ったサービスを提供するために、事業所や施設は市区町村が指定します。原則として事業所や施設がある地域に住んでいる方が対象となるサービスです(※)。
※隣接の市町村にある事業所のサービスは利用できません。