賢く老後資金を貯めるためには
長い老後のためのお金を準備するのであれば、できる限り早めに老後貯蓄をスタートしコツコツと貯めていくことがおすすめです。ただ今は銀行預金で貯めていてもほとんど利子がつかず、賢い貯め方とはいいがたいですよね。
現在個人資産形成のために、iDeCoやNISAなど税制面で優遇されている制度を利用するのもいいでしょう。これらの制度を利用していない資産の運用益には20%の所得税がかかるのですが、iDecoやNISAは非課税なのが特徴です。またiDeCoは所得控除の対象となっており、働いている人にとっては節税対策としても有益な制度といえるでしょう。
いずれにしても、効率的に貯蓄していくためには工夫が必要です。簡単なところからいえば、毎月の生活で余った分を貯蓄しようというのではなく、先に貯蓄を行う先取り貯蓄へと変えていきましょう。自動的に、給与口座からお金が貯蓄へと引き出されるようなシステムを作っておくと、一定額をしっかりと毎月貯蓄することができます。
長い老後生活を有意義に送るために、今から賢く老後貯蓄を始めていきましょう。
【ご参考】
貯蓄とは 総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯 金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)へ の預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに 株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点 の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社 内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
【参照】
公益財団法人生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」
日本経済団体連合会「2018 年9月度 退職金・年金に関する実態調査結果」
東京都産業労働局「中小企業の賃金・退職金事情(平成30年版)」
金融中央広報委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和元年)」
多田 秋