老後の収入源について
金融中央広報委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和元年)」によると、老後の生活費の収入源のトップ3は、第一位が「公的年金」で79.1%、次いで第二位は「就業による収入」48.2%、そして第三位は「企業年金、個人年金、保険金」で38.4%の人が収入源として回答しています。
老後の収入源で、最も多かったのは公的年金で、約8割の方が公的年金を生活費の中心に捉えているということが分かります。しかしながら、10年後20年後、公的年金がいくら貰えるのか不安に思う人も多いのではないでしょうか。
公的年金の次は就業による収入で、約5割の方が収入源として捉えていることが分かっています。老後の貯蓄にあまり余裕がないという方は、定年まで働いた後に再就職を考えるということも一つの選択肢となるでしょう。それまでと同じ働き方とはいかないかもしれませんが、週に何日か働くことで、老後の不足金額を補充することができ、生活の安定にもつながります。また、働くことで貯蓄を切り崩さなくてすみ、精神的にも余裕が生まれるのではないでしょうか。
近年では定年も65歳に引き上げられ、また定年制度自体を廃止している企業なども見受けられます。さらに定年退職後にシニア枠として再雇用を実施している企業も少なくなく、働くことができる期間がどんどん長くなっています。再就職を検討している人は、早めに企業に相談してみてはいかがでしょうか。