さあ、自分たちはどうなるか?

A子さんとB男さんの親御さんの違いは何だったのでしょう?ズバリ「将来の備えに対しての準備と危機感」です。自分たちの老後のことをしっかり考えて厚生年金に加入し、さらに養老保険もかけていたA子さんのご両親と、「年金は貰えるかどうか分からないし…」と考え、途中で年金を払わなくなっていたB男さんのお母さん。「公的年金では心配だ」という判断をするならば、自分でしっかり個人年金を蓄えて老後に備えれば、息子夫婦と同居しても生活費も出せ、孫たちに小遣いもあげられたかもしれません。

「老後資金が足りない、どうしよう」と右往左往しているだけでは、お金は増えません。自分たちの年金がどうなっているかを調べて、金銭的に困らない老後のためにはどうしたらよいのか、現実には難しいこともあるかもしれませんが、検討してみてもよいかもしれません。

【参考】
厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況
日本年金機構「社会保険の加入についてのご案内」「Q. 65歳以上のフルタイムで働く従業員は、厚生年金保険にも加入する義務がありますか。

堀田 馨