厚生年金の平均受給額は?

次に厚生年金の平均受給額について、年齢別にみていきましょう。

(厚生労働省の資料をもとに編集部作成)

厚生年金は65歳からは、14万~15万円ほどとなっています。

加入期間が短い場合の受給額は?

現在、国民年金を受給するには、納付期間10年以上が要件となっています。以前は25年でしたが、2017年8月1日より資格期間が短縮され、納付期間が足りなかった人も受け取ることが可能となりました。

では、加入期間が短い場合は一般的にどのくらいの受給額になるのでしょうか。資格期間25年未満のケースについて、国民年金のみの場合と、厚生年金加入者の場合に分けて、受給額を見ていきましょう。

(厚生労働省の資料をもとに編集部作成)

(厚生労働省の資料をもとに編集部作成)

加入年数が短い場合、国民年金のみでは月額1~3万円程度、厚生年金にも加入していた人は月額6~8万円の範囲の人が多いようです。国民年金25年未満受給権者の平均年金月額は1万9,061円、厚生年金は5万9,998万円となっています。

厚生年金の第1号被保険者は、厚生年金と国民年金の両方に加入していることになり、厚生年金は給与(標準報酬月額)の階層と加入期間により年金額が決まりますので、国民年金のみの人とは差が生じます。

国民年金の加入期間については、未納期間に気付いていない可能性もありますので、「ねんきん定期便」などで確認しておきましょう(納付せずに期限を2年過ぎると、「未納」となります)。保険料の免除・猶予の承認を受けている場合は、「追納が承認された月の前10年以内の免除等期間」まで後払いできます。また、社会保険に加入できる働き方で就労することにより、国民年金・厚生年金の加入期間を伸ばすこともできます。