「2人の時間が苦痛…」でも嫌いなわけじゃない。
子どもたちが巣立ち、夫と2人暮らしのYさん。休日はそれぞれの趣味を楽しみ、夫婦関係は良好だったといいます。2人で映画館や美術館などに行くことも多かったそう。でも、コロナ禍でお出かけの機会が激減し、Bさんは、ふとあることに気付きました。
「よく考えたら、これまで夫婦で家でのんびり過ごすということは少なかったんですよね。週末は外出して、何かしら『アクティビティ』をするのが習慣になっていたのだと思います。
そして今、同じ部屋で2人きりで過ごす週末。正直、何を話していいのかわかりません。今までは、映画や絵画とか、出かけた先先々に話のネタがあったんですよね。でも、そのネタがないと、“何気ない会話”すらできない夫婦なのでは?って感じるようになったんです」
夫と会話がほとんどないことが気になり、憂鬱になってきたYさん。さらには、朝昼晩食事を一緒にとることすら苦痛になってきてしまったそうです。
「夫のことが嫌いなわけでも、何か不満があるわけでもありません。ただ、何もせず一緒に過ごすというのがこんなに難しいとは思いませんでした。
たとえコロナ禍を乗り切れたとしても、定年退職後にまた同じ生活が来ると思うと、今から不安でたまりません」