コロナ禍で離婚を考えた人たち
それでは、実際にコロナウイルスで「離婚」の2文字に直面した人たちのエピソードを紹介していきます。
無職になっても家事をしない夫
Bさんの夫はエンターテインメント業界で働いていましたが、COVID-19の影響で勤務先の業績が急激に悪化。5月に解雇通知を受け、現在は失業中です。Bさんは無職になってしまった夫を責める気持ちは一切なかったそうです。
さて、Bさんはこれまでと変わらずパートに出ています。一方、時間的な余裕ができたはずの夫はほとんど家事をせず、Bさんが帰宅して夕食の準備をしてくれるのを待っているという状態。そんな夫に、Bさんは不満を募らせていきます。
「1度食器を洗ってくれたことがあり、嬉しくなって再びお願いしたのです。すると夫からは『洗い物はさっきやったじゃん』という答え。
洗い物は1日に1度しかないと思っているのでしょうか。説明すると不機嫌になるし、わざわざ夫に頼むことがバカバカしく思えてしまいましたね」
そんな毎日を過ごすうちに、「離婚」という言葉がちらつくように。そして決定的なできごとが…。
「私は体調不良でしたが、食事の準備から後片付けまで一人でやっていました。ふと寝室を覗くと、YouTubeを見て大笑いしている夫の姿が。
『あ、もう今度こそ離婚だ』とこの時決めましたね。コロナがなければ、こんなことにも気づかずに平和に過ごしていたかもしれない…そう考えると、ちょっと複雑な気分です」