罰金は最高1750万円! 海洋哺乳類を守るニュージーランドの法律とは?

空も関係あるの? 上空にも規制アリ

ニュージーランドでは、アニマルウェルフェア(動物福祉)が比較的よく行き届いています。同時に独自の進化を遂げた、特別な原生動植物を守ろうという姿勢が多くの人々にあり、自然環境保全法が充実しています。

たとえば、海で海洋哺乳類に遭遇した場合には、以下のことに気をつけなくてはなりません。「マリン・ママルズ・プロテクション・レギュレーションズ・1992」という法規で、アニマルウェルフェアを最優先とし、動物を保護するために人間の行動に制限がかけられています。

  • 動物から300m以内では、船をアイドリングさせるか、徐行速度以上のスピードを出さない。
  • 動物がいる300m圏内に3隻以上の船、もしくは3機以上の飛行機が入らないようにする。
  • 動物に近づく場合は、並行に進んでからか、少し後ろから。
  • 動物の周囲を回ったり、行く手を阻んだりしない。動物が群れで泳いでいる際は群れの中に割って入らない。
  • 動物から離れる場合は、ゆっくりアイドリングし続ける。

法規でカバーされているのは海だけではありません。陸に上がれるアシカなどには、陸上での接し方の規制があります。クジラ、イルカ、アシカと大きく3種類に分類し、海で遭遇した際に、守らなくてはいけない規制も各々事細かく決めらえています。

海の動物たちのことですから、空とは関係ないと思いきや、そんなことはありません。上空にもしっかり規制がかけられています。主に飛行機に対するもので、動物の上空300m以下を飛んではいけなかったり、飛行機の影が動物たちにかからないようにしなくてはならなかったりします。

参考記事

ニュースレター

メールアドレスをご登録いただくと、毎朝LIMOの更新情報をお届けいたします。

1998年よりニュージーランド在住。東京での編集者としての経験を生かし、仲間と各種メディアを扱う会社を創設、編集長を務める。
2002年に独立し、本格的に執筆活動を開始する。ニュージーランド航空やニュージーランド観光局の発行物やウェブサイトを手始めに、現在は国内はもとより他の英語圏の国々における環境、ビジネス、子育て/教育、文化、テクノロジーといった分野について、多岐にわたる媒体に寄稿。海外在住日本人ジャーナリスト集団「Global Press」所属。