梅雨が明けて本格的な夏が始まる7月。暑さとともに、家に届く書類にも少し気を配りたい時期です。
自営業の方や無職の方などが主に加入する「国民健康保険」。
多くの自治体では、6月中旬ごろに保険料の決定通知書が届くため、すでに手元にある方も多いのではないでしょうか。
2025年度の国民健康保険料の上限額は、年間109万円に引き上げられました。そのため、年間で100万円以上の保険料を支払うケースもあります。
今回は、国民健康保険料のしくみや、所得500万円の人の場合の目安額などについて、詳しく解説していきます。
1. 「国民健康保険」とは?加入対象者などをわかりやすく解説!
日本では「国民皆保険制度」が採用されており、すべての人が何らかの公的医療保険に加入することになっています。
そのため、就職や転職などの際には、健康保険に関する手続きが必要となるのです。
- 協会けんぽ…中小企業で働く従業員
- 組合管掌健康保険…大企業で働く従業員
- 共済組合…公務員や私立教職員
- 船員保険…船員
- 後期高齢者医療制度…75歳以上(一定の障害がある方は65歳以上)のすべての人
国民健康保険の加入対象となるのは、会社などに勤務しておらず、他の公的医療保険に該当しない自営業者や無職の方などです。
保障内容は基本的に他の健康保険と大きくは変わりませんが、「出産手当金」や「傷病手当金」といった給付は国民健康保険には設けられていません。
また、保険料については近年、上昇傾向が続いているのが現状です。