世界50カ国を対象に「動物をどのように扱っているか」を調査した「アニマル・プロテクション・インデックス(API)」や、自然保護連合などの組織が発表するデータをもとに、「最も動物保護に力を入れている国」ランキングが昨年10月に発表になりました。
主宰はインターネット上でコンテンツ配信をしている、米国の24/7ウォール・ストリート社(24/7 Wall St., LLC)。17カ国において、野生動物から家畜、ペットに至るまでの動物の処遇を、最高ランクの「A」から最も低い「D」まで国ごとに評価しました。すると、筆者が暮らすニュージーランドの成績は「A」。特に高い評価を受けたのが、動物を苦しませる行為に対処する法律が整っていることです。
シャチ5頭が危機一髪!
今年初め、ニュージーランド北部にあるナワイ・ベイという入江で、ボートとシャチのニアミス事件が起こりました。2隻のボートが、4頭のシャチとその子ども1頭が泳いでいるところに近づき、シャチが水中に姿を隠した上を5、6回行ったり来たりしたそうです。
この様子をドローンで撮影し、フェイスブックにアップしたために事件が発覚。しかし、シャチがけがをしたり、死んだりしたのではないようでした。
環境省の中で野生動植物を守る役割を担う環境局(DoC)は、ボートに乗っていた人たちの手がかりを求めて市民に呼びかけました。情報は寄せられたものの、その後事件がどうなったのかは報道されずじまい。限られてはいるが、入手した情報をもとに捜査を行うというのが、DoCが本件について発表した最後のコメントでした。