罰金は最高1750万円! 海洋哺乳類を守るニュージーランドの法律とは?

ドローンにも規制があります。基本的には飛行機のそれに倣うことになっていますが、上空150m以下に下がってきてはいけないなど、ドローンに特化した決め事もあります。ほかにも、進む方向を急に変えること、騒音を出すことなどが禁じられています。ドローンで動物を追いかけるなんてもってのほかです。

法規を守れない人を待ち受ける罰金と懲役刑

海洋哺乳類をこんなふうに守っている法律が、「マリン・ママルズ・プロテクション・アクト・1978」です。動物に対し、嫌がらせ行為をしたり、動揺させる行動をとったりしてはいけません。もちろん、けがをさせたり、殺すことも罪に問われます。

罰金は最高で25万NZドル(約1750万円)か、最長で2年の懲役となります。場合によっては、罰金と懲役の両方が科せられることもあります。

ちなみに法の設定後、海洋哺乳類が初めて人間の手によって殺されたのは2005年のこと。南島のオタゴ地方の海岸線沿いで、 農場経営者3人が保護されているニュージーランド・ファーシール(オットセイ)1頭を殺したのです。3人とも有罪判決を受け、それぞれ2500NZドル(約17万円)の罰金を科せられ、裁判と弁護士の費用の支払いを求められました。

徴収した罰金は、海洋哺乳類を保護するための法律、つまり上述の「マリン・ママルズ・プロテクション・アクト・1978」といった法規の認知度を上げるために使われます。違反者からのお金が、違反者を出さないために回されるというわけです。誰もが納得のいく使われ方といえるでしょう。

クローディアー 真理

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1998年よりニュージーランド在住。東京での編集者としての経験を生かし、仲間と各種メディアを扱う会社を創設、編集長を務める。
2002年に独立し、本格的に執筆活動を開始する。ニュージーランド航空やニュージーランド観光局の発行物やウェブサイトを手始めに、現在は国内はもとより他の英語圏の国々における環境、ビジネス、子育て/教育、文化、テクノロジーといった分野について、多岐にわたる媒体に寄稿。海外在住日本人ジャーナリスト集団「Global Press」所属。