仲間であり、ライバルでもある
子ども2人のときは仲良く遊んだり、よくケンカもしましたが、そこに3人目が入るときょうだい関係にも変化が現われます。
子ども3人で社会ができると言われますが、「1人目と2人目」「1人目と3人目」「2人目と3人目」「3人全員」と関係に多様性が生まれ、まさに社会を感じさせられます。
それぞれの関係性を観察してみると、1人目にとって「2人目は仲間でありライバル、3人目は愛しくて癒しの存在」であり、2人目にとって「1人目は尊敬する兄、3人目は仲間でありライバル」、3人目にとって「1人目は尊敬していて可愛がってくれる兄、2人目は仲間でありライバル」。
2人がケンカしていると、さらっともう1人が仲裁したり、空気を変えてしまうこともあります。
きょうだいでトランプやカルタ、ジェンガや将棋といったボードゲームもしますが、3人いると毎回パターンも変わってくるので、遊びも盛り上がります。教え合ったり、ライバルになったりと、遊びの面でも社会的な広がりがみられています。
3人きょうだいを観察していると、改めて人間の社会や関係性といったものを感じさせられます。きょうだい間でもあらわれる「みんなちがって、みんないい」様子が、社会でも伸びていくといいと思っています。
宮野 茉莉子