エピソード1:Cさんの場合
「それって節約じゃなくて、ただのケチ…」
「いつものママ友グループで出掛けることも多かったのですが、出掛けるたびに『えっ?…』という行動をしていたのはCさんでした。
例えば、幼稚園帰りに公園で遊んだときなのですが、子ども達が『喉が渇いた』と言いだしたことがあったんです。幼稚園帰りで水筒を事前に準備していなかったこともあり、それぞれが自動販売機でジュースを買おうということになり、公園の向かいにある自販機のほうに歩き出したんです。するとCさんは、水飲み場の前で立ち止まり、『うちは水道でいいよね』と。
そうなの?と、Cさん以外のメンバーはジュースを購入。でも、他の子が飲んでいたら、今度はCさんの子だって我慢ができません。当然『僕も飲みたい』と言いだし、とうとう泣き出してしまって。そうなると、他のママは逆に自分たちが悪いことをしたみたいになっちゃって、自分の子に『ちょっと分けてあげなさい』と説得を始める始末。
ジュースを分け合う子どもたちを見て、Cさんは『ごめんね~』と言うものの、ジュースを飲むこと自体は止めません。つまり、子どもの身体を考えてジュースを禁止しているわけでは無いんですよね。Cさんの子がちょっと多く飲みすぎちゃって、「僕のが少なくなった。」と訴える子もいたのですが、それでもCさんは、我が子のためにジュースを買ってあげることはありませんでした。
そういえば、みんなでとあるイベント会場に出掛けた時、アトラクションに参加しようとしたら『うちは大丈夫』と言いだしたことも。300円程度のものだったのですが…。そうなると、またCさんのお子さんが泣き叫ぶんですよね。私達も参加を止めようという雰囲気になったのですが、そうすると、今度はやりたい子達から『えっー!なんでー?!』と不満の声。どうにも収集がつかなくなって…。
一事が万事こんな調子なので、Cさんが参加すると聞くと、ついつい足が遠のくようになってしまいました。」