「欠勤や早退ばかりで、フルできちんと働いた月がいまだにありません。当然ですが、通園できなかった日が多いからといって保育料が減額されるわけもなく、毎月保育料で1万円程度の赤字が出ています」

一時期は病児保育を利用していた、というHさん。

「でも、病児保育は通園している保育園とは離れたところにしかないんです。姉妹別々のところに送迎するだけでも結構負担ですよね。それに、病児保育を利用すれば、そのぶん出費も多くなりますし、何より子供が不安がって私のそばから離れたくない、と泣くんです。子供にそんな思いをさせてまで働くべき?と考えちゃって、病児保育の利用は早々にあきらめました」

となると、やはり子供が体調不良のときは仕事を休まざるをえないHさん。赤字になるたび、「私は何をしているんだろう」と虚しい気持ちになってしまうそうです。

こんなことなら保育料が無償になる3歳まで働かずにいたほうがよかった…とHさんは嘆きます。

「かといって、今さら職場に『下の子が3歳になるまで待って』と言うわけにもいきません。いずれ子供も体力がついてくるはず、今だけの辛抱、と自分に言い聞かせてはいるのですが…私もしんどい思いをして、なおかつ赤字。正直心が折れそうです」

「働く」ってお金がかかる!

続いてお話をうかがったのはKさん。Kさんは、子供が幼稚園に入園したのを機に、パート勤務をはじめました。

「実はすでに就職活動の時点で、そこそこ出費がかさんでしまったんです」

面接の際、妊娠以前に着ていたスーツを引っ張り出したKさんですが、スカートのファスナーが上がらない!ジャケットも二の腕がパツパツで前のボタンがしまらない!という惨状。