「年収アップ」を目標にして転職活動をする人は多いでしょう。国税庁は年間の給与を給与階級別・性別・年齢階層別・勤続年数別、および企業規模別に調査し、毎年9月に「民間給与実態統計調査」で発表しています。それによると、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は441万円。

性別・年齢階層別・勤続年数別の数字を見ると平均給与を超えるタイミングや最も給与が高い時期が分かります。今回はそんな給与に関するデータとともに、転職する年齢などについて考察していきましょう。

男性が「平均545万円」に達するのは40代以降

表1:年齢階層別の平均給与

(国税庁の資料をもとに編集部作成)

表2:勤続年数別の平均給与

(国税庁の資料をもとに編集部作成)

まずは男性の給与をみていきましょう。上の表1と表2を参照してください。男性の平均給与は545万円ですが、この金額を超えてくるのは40代に入ってからです。

勤続年数でみると545万に達するには10年以上かかります。女性の平均給与は293万円。この金額を超えてくるのは男性よりも早く、20代後半です。勤続年数で見ると男性と同じく10年以上必要です。

また、男性は50代後半まで給与が増え続けるのに比べ、女性の給与は20代後半がピーク。その後は横ばいです。しかし、勤続年数別で最も給与が高い時期は男性が30~34年、女性は25~29年となっており、大きくは変わりません。