万が一の保障を考えるとき、世帯主(多くの場合は夫)の保障を重視するイメージが強いと思います。しかし年々、女性の就業率は上昇し、25~44歳の女性の就業率は76.5%(2018年 ※1)、共働きの家庭は1,188万世帯で、「男性雇用者と無業の妻からなる世帯(つまり妻が専業主婦の世帯)」の641万世帯の約1.9倍(2017年)となっています(※2)。

夫婦2人分の収入を前提としている家庭も多いのではないでしょうか。妻にもしものことがあると、収入の面だけでなく、家事・育児の主な担い手を失うことになるケースが多いでしょう。共働き家庭ほど、「もしもの時の保障面」について再確認しておきたいですね。

(※1)「男女共同参画白書 令和元年版 就業者数及び就業率の推移」(2018年データ)男女共同参画局
(※2)「共働き等世帯数の年次推移」平成30年(2018年)版 厚生労働白書 厚生労働省


遺族年金の受給要件とは

妻にもしものことがあっても「死亡退職金や遺族年金もあるのでは?」と考える方もいるでしょう。ただし死亡退職金は定年退職者の満額支給とは異なりますし、定年時の退職金でさえ、支給額は年々低下傾向にあるのです(※3)。