金価格の上昇は歴史の中で最後の打ち上げ花火か

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金はドルの裏付けとして、ドルの代わりとしての資産価値を持つ

2020年3月、新型コロナウイルスの拡大防止のため、多くの国が人と物の移動を制限しました。この影響で株価が暴落し、ドル・円も円高の流れへ入りました。通常、有事の円高と呼ばれ、世界情勢に不安要因があると、ドルと円が高くなる傾向がありますが、今回の円高は一時的なもので終わり、3月9日頃からドルだけが高くなって、ドル・円が3月中、急速に円安へ向かいました。

3月のドルの全面高の理由は、経済活動が止まり、お金の流れが止まったことで、決済に必要なドルが不足したため、各国の金融機関がドルの手当てを急いだからです。現在のドルの基軸通貨体制は、ドルがないと困ってしまうのです。

だからこそ、自国通貨に信用のない国は、自国通貨の価値を高めるため、外貨準備としてドルを保有しています。ドルを現金で持っていてもしょうがないので、通常、米国債や金などのドルに交換できる資産を保有しています。

つまり、見方によっては、金の資産価値は、ドルの裏付けとしてドルの価値を高めるものであり、またドルの代わりとしての価値でもあったともいえます。

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執筆者

資本市場分析が得意な金融コラムニスト。大学を卒業後、大手証券会社に入社。金融機関を退社後、資本市場の分析を得意とするライターとして独立。公開情報やデータをもとに分析をした、偏りのない記事を執筆してきている。