昼寝による疲労回復効果
「昼寝の専門家」として活躍されている越野 博文氏によると、20分間の昼寝で得られる効果を次のようにあげています(※2)。
- 集中力の向上
- ストレス軽減
- 記憶力向上
- 作業効率アップ
- 心臓疾患や認知症の予防
これはどんなスポーツドリンクや、栄養ドリンクにもかなわない疲労回復効果があることが期待できます。ただし、寝れば寝るほどよいわけではなく、30分を超える昼寝はかえって逆効果になるという研究結果もあります。とはいえ、20分間という長さであれば、大抵のデスクワークの職場で取ることができるものです。
筆者は東京で会社員をしていた頃、まさにこの20分間ほど毎日昼寝をしていました。昼休みが始まると、ササッと昼食を取り、すぐに休憩室のデスクに突っ伏して眠っていました。起きた後は歯を磨くことで、まるでしっかりと睡眠を取った早朝のような清々しさに包まれ、午後の仕事を精力的にこなすことができたのです。
暑い夏の昼寝で一日が2倍になる
今は会社員を辞めて、地方で会社経営をしています。
上司がいなくなったことで、夏場限定でより本格的に昼寝を取っています。普段は22時就寝、朝5時に起床という生活なのですが、夏場は少し変則的になります。22時就寝、朝4時に起床、1時間睡眠時間が減る分、昼食後に歯を磨いたらエアコンの効いた部屋でベッドに入って1時間眠ります。
早朝から起きて、暑い夏に仕事をしているので、昼過ぎにはかなり疲労を感じます。しかし、1時間昼寝をすることで、あたかも新しい一日が始まったかのように頭もスッキリ、元気が湧いてくるのを感じます。
医学的見地から言えば、もしかしたら1時間の睡眠時間は長すぎて少々悪影響があるのかもしれません。でも、個人の感覚で言えば、昼寝をせずに無理に起きて仕事をしても能率は上がらないと感じますし、昼寝を終えた後は紛れもなく体力は回復していますから、少なくとも暑い夏場限定で続けていきたいと思っています。