自営業者は自分で老後に備える必要
自営業者は、サラリーマンに比べて公的年金が見劣りします。夫婦2人の合計で最大でも月額13万円程度しか受け取れません。しかも、退職金もありませんから、老後資金は自分でしっかり確保する必要があります。
しかし一方で、自営業者には定年がありませんから、何歳になっても元気な間は働いて収入を得ることが可能です。最近の高齢者は元気ですから、70歳を過ぎても元気に働いている自営業者も大勢います。
自営業者にとっての老後を「仕事をやめてから死ぬまで」と考えれば、どんなに長生きしても長く働けば良いのですから、健康に留意して長く働きましょう。
ただ、いつまで働けるかわからないので、若い時から貯蓄に励む必要性はサラリーマンより高いでしょう。その意味では、iDeCoの掛け金の限度額がサラリーマンより多くなっている等々、自営業者が優遇されている面もありますので、そうした制度はしっかり利用したいものです。
本稿は以上です。今回は老後資金の大枠だけでしたが、細部については折を見てLIMOに寄稿して行きたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。
なお、本稿は筆者の個人的な見解であり、筆者の属する組織その他の見解ではありません。また、厳密さより理解の容易さを優先しているため、細部が事実と異なる場合があります。ご了承ください。
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塚崎 公義