「1億円」老後に必要でも、普通のサラリーマンなら大丈夫!?

ささやかな贅沢を楽しむために毎月3万円ずつ蓄えを取り崩すとして、30年間強で1100万、万が一に備えての手元資金400万円を加えても、1500万円あれば大丈夫、という計算になります。

普通のサラリーマンは相応の退職金をもらえるでしょうし、人によるでしょうが多少は親からの遺産も入るかもしれません。そう考えると、「60歳で定年になってから65歳で年金を受け取り始めるまでの生活費さえ働いて稼げば、何とかなりそうだ」という気がしてくるでしょう。

定年退職の前日時点で、住宅ローンの残高と金融資産の残高が等しければ、つまりネット金融資産がゼロであれば、老後資金は何とかなるのです。今は幸い労働力不足ですから、60歳から65歳まで働いて生活資金を稼ぐことは(新型コロナ不況が終わった後であれば)比較的容易でしょうから。

過度な懸念は不要だが、備えあれば憂いなし

上記のように、普通のサラリーマンの老後資金は何とかなるはずですので、過度な懸念は不要でしょう。ただ、リスクはありますので、備えがあるに越したことはありません。

リスクの第一は、長生きとインフレでしょう。長生きは良いことですが、老後資金のことだけを考えればリスクです。多額の貯金があっても予想以上に長生きをしている間に蓄えが底をつく可能性があるからです。

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塚崎 公義

1981年 東京大学法学部卒業、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行
おもに経済調査関連業務に従事した後、2005年に退職し、久留米大学へ。
現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と関係なく個人として行なっているため、現職は経済評論家と表記したものである。
(近著)
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(雑誌寄稿等)
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