JR西日本や日本航空など輸送株が下落、DX事業推進期待で日立製作所が大幅高

個別銘柄では、厳しい薄商いの中で、目立った動きは少なかったようです。ただ、前日に「Go To トラベル」対象から東京発着の除外が決定したことを受け、西日本旅客鉄道(9021)や東海旅客鉄道(9022)などJR株が大きく値を下げ、日本航空(9201)とANAホールディングス(9202)も大幅安となりました。

また、エイチ・アイ・エス(9603)も安く推移し、本来は「Go To トラベル」とあまり関係のないオリエンタルランド(4661)も冴えない値動きとなりました。

さらに、取引時間中に東京都の新規感染者数の過去最高更新が伝わったことなどから、三越伊勢丹ホールディングス(3099)や高島屋(8233)など百貨店株が売られています。

その他では、大幅下落となった住友不動産(8830)など不動産株や、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など銀行株も値を下げたのが目を引きました。

一方、海外半導体企業の好決算を受けて、アドバンテスト(6857)、HOYA(7741)、SCREENホールディングス(7735)など関連銘柄が上昇しました。

また、同じハイテク株では、DX事業(デジタルトランスフォーメーション事業)の拡大を材料に、富士通(6702)やNEC(6701)の株価上昇が続く中、やや出遅れ気味だった日立製作所(6501)も物色されて上昇しています。

その他では、医薬品株でエーザイ(4523)が6日ぶりに反発したのが目を引きました。

新興市場(東証マザーズ)では、メルカリ(4385)が引き続き買われ、ザラバ値を含めて7日連続の年初来高値更新となりました。

葛西 裕一