従来、「男のプライド」という言葉には「男らしいたくましさ、強さ」というポジティブな意味合いがあった気がします。筆者は昔から「男のプライドはないのか?」などと、人から男らしくあれと奨励されてきたクチです。確かに高度経済成長期においては、家族を経済的に支える大黒柱で、家庭を太い腕で守る頼もしさが求められた時期はあったでしょう。
しかし、昭和から随分時間の経過がありました。現代は「男性らしく、女性らしく」というジェンダーの押し付けが見直されています。新しき令和という時代においては「男のプライドより、自然体」だと思うのです。
「男のプライド」とはなにか?
そもそも、「男のプライド」とは何でしょうか?昭和時代のカッコいい男性像といえば、
- 寡黙、弱音を吐かず、涙を飲んで耐える
- 家庭を顧みずに仕事にコミット
- 仕事はあれこれ浮気せず、1つのビジネスに傾倒
- 女性や年下には積極的に奢る
こうしたものではないでしょうか。確かに1つの仕事にフルコミットして取り組み、経済的に一家の大黒柱として活躍する姿に頼もしさを感じる人もいるでしょう。特に高度経済成長期には、昨日より今日、今日より明日は今より人口は増えて、経済成長している時代です。がむしゃらに働くことが、高い成果に直結する時代においては「男のプライド」はうまく機能していたものと考えます。