仕事、育児、家事と日々忙しくしていると、失敗したり、自分の弱点を見つけては「わたしってダメだなぁ」と落ち込むことはありませんか?
自分のダメな部分に落ち込みやすい人は、実は真面目で努力家。ダメな部分を直して、良き仕事人・良き妻・良き母・良き嫁になるために努力をしたり、目標に向かって頑張る人が多いでしょう。
この「頑張ること」は良い面もあるものの、実は今の自分を否定していることにもなりかねません。
「いい子にしてね」の呪い
仕事をしていても、家事や育児をしても、自分のダメな部分に落ち込むことはあるものです。一方で、それほど落ち込まない人や気にしない人もいるでしょう。その違いは性格の差もありますが、特に今の30~40代が子どもの頃には、「いい子にしてね」「ちゃんと~しなさい」と言われて育てられたことも関係しているのではないでしょうか。
子どもというのは好奇心旺盛な一方で、未発達や未経験のことも多いため、失敗や危なっかしいことも多いもの。一方で大人の言う「いい子」は、多くの場合「大人にとって都合のいい子」であることが少なくありません。
筆者も、学校で忘れ物をしたり、騒いでいた子が怒鳴られて静かにするよう注意されているのを目にして、「先生に怒られないように注意しよう」といい子でいるように心がけた記憶があります。
いい子を目指すことのリスク
いい子を目指すのはまた、自分の欲望や意見は飲み込んで我慢し、相手の言う通りにしてしまうというリスクを抱えています。そもそも「いい子にして」と言われなければ、ありのままの自分で自分自身にOKを出せる子に育つのです。