家族と共有しておきたい4つのポイント

すべてのことを前もって家族に伝えられたらよいのですが、なかには「ちょっと言いにくい・・・」ということもあると思います。家族の視点に立って考えてみたとき、「親が元気なうちに聞いておきたいこと」を、4つのポイントに絞ってまとめました。

[1]通院・服薬などの情報

あなたに何かが起きて、家族が救急病院に呼ばれることもあるでしょう。その際に、既往症や服薬内容、アレルギーの有無などは重要な情報となります。また、生命保険や医療保険の証書なども必要となります。証券番号や保険会社の連絡先だけでもノートにまとめておくと便利です。医療情報を一覧にして、リビングの目立つところにおいておくのも、家族や救急隊員の目にとまりやすくなるのでおススメです。

[2]「知らせてほしい人」・「知らせてほしくない人」

急な入院の場合など、介護サービス先や町内会のほか、日ごろ利用しているサービスの連絡先も必要となります。新聞販売店や食事の宅配サービスなどは、利用料の支払い方法が口座引き落としなのか、振込なのか、現金集金なのか、リストアップしておくと家族も対応しやすくなりますね。

また、親戚友人の中には、「知らせてほしい人」と「知らせてほしくない人」の情報も加えておくと安心です。例えば「親友には、少しの入院であっても伝えてほしい」「確執があった親戚には、万が一の場合でも絶対に連絡しないでほしい」など、思いは人それぞれ。自分の本音や、もしもの時の希望をしっかり記録しておくことも重要になるでしょう。

[3]聞きにくい・話しにくい「お金のこと」

親の側もなかなか家族に知らせにくいのが「お金」のことではないでしょうか。年金の額や毎月の生活費、貯金、どの資産を誰に相続させたいのか。家族としても聞きづらく、親としても話しづらいもの。しかし、ある日突然、会話もままならない状態に陥ったとしたら・・・。長期の入院や介護が必要になった場合など、避けては通れない話題でもあります。親族は住まいの管理もしなくてはなりません。心身ともに元気なうちに家族と話しておくべきことをリストアップしておきましょう。