まずは、自分のねんきん定期便をチェック

上記の数字はあくまでも平均です。自分たち夫婦の場合はどうなるのか?を「ねんきん定期便」で確認するとより正確な金額が分かります。さらに、年金などの「入るお金」だけでなく、「出ていくお金」、つまり支出のリストアップも必要です。子供たちが学校を卒業・独立すれば食費は減りますが、持ち家の場合は「固定資産税・都市計画税」、マンション住まいなら住宅ローンが終わっても「管理費・修繕積立金」が掛かり続けます。一戸建ても老朽化により屋根等の修繕が必要なる場合もあり、思わぬ出費が発生することもあります。

さらに、年金額によって下記の税や保険料が天引きされます。日本年金機構「Q. 年金から介護保険料・国民健康保険料(税)・後期高齢者医療保険料・住民税を天引きされるのはどのような人ですか。」に何が天引きされるかが記載されています。

・住民税
・介護保険料
・国民健康保険料(75歳まで)/75歳以降は後期高齢者保険料

頭の中で「大体足りるかな?」とぼんやり思い描くだけでなく、貰える年金、かかる生活費を「可視化」して夫婦で共有し、早めに対策を打つことが大切です。「こんな旦那と老後一緒に過ごすのはうんざり」と思っていても「金が切れないがために縁が切れない」というケースもありうるかもしれませんね。(笑)むしろ協力して生活をしていかなくてはならないかもしれません。備えあれば憂いなし、自分の老後のために「お金」の計画、立て始めませんか?

【参考】
厚生労働省「生年度別に見た年金受給後の年金額の見通し
日本年金機構「遺族厚生年金(受給要件・支給開始時期・計算方法)
日本年金機構「Q. 年金から介護保険料・国民健康保険料(税)・後期高齢者医療保険料・住民税を天引きされるのはどのような人ですか。

堀田 馨