日本電産株は好決算を好感し+4%上昇。今後の株価の節目は?

成長期待の高い銘柄への物色意欲が続きそう

copy URL

日本電産株は決算発表の翌営業日に+4%上昇

日本電産(6594)の株価が2016年7月25日に+4%上昇しました。TOPIXはわずかに下落していましたので、かなり堅調な値動きでした。

その理由は、前週末(22日)に発表された2016年4-6月期決算が好感されたことにあります。売上高は対前年同期比▲3%減でしたが、営業利益は同+6%となりました。

従来の主力事業であったハードディスクドライブ用の精密小型モータを主力とする事業が減収減益になったものの、近年力を入れている車載・家電・商業・産業用モータの事業が着実に増収増益になり利益率も改善したことが評価ポイントでした。円高が進む中で地力を見せている、と株式市場は見ているのではないでしょうか。

続きを読む

アベノミクスの恩恵を受けていたが、この1年は調整していた

では、まず日本電産の過去10年のチャートを見てみましょう。

 

ご覧の通り、アベノミクスが始まった後に大きく上昇しています。2012年12月にほぼ2,500円だった株価が、2015年夏には11,000円を超え4倍以上になりました。しかし、2015年夏の中国株ショック以降、それまでの株価急騰の反動もあって株価は1年にわたり調整を続けています。

足元ではもみ合いから上抜ける兆候

次に、過去2年のチャートを見てみましょう。

 

過去1年の調整過程を見ると、2015年8月から2016年4月まで株価は下落トレンドにありました。しかし、5月以降、下落トレンドはいったん解消され、もみ合い(横ばい)の展開に入ったようです。

そして、2016年7月25日には力強い株価の上昇が見られました。これまでのもみ合いの株価レンジを上抜けてきていますので、株価が新しいトレンドに入っていくことを示唆しているのかもしれません。上昇を続けるのであれば、次は2015年11月の高値近辺の10,000円が意識されると、チャートは示唆しています。

「優良株を買いたい」気分が盛り上がる兆候か

日本電産は4-6月期の決算発表のトップバッターでしたが、株式市場の反応は好意的なものでした。「業績に安心感のあるもので、1年ほどもみ合っているような優良銘柄をそろそろ買ってみたい」という市場心理が反映されているようです。

これから毎日決算が発表されていきますが、このような好決算銘柄の物色が続くと、市場の下値がしっかり固まっていくように思います。今後の展開に注目したいと思います。

 

LIMO編集部

参考記事

ニュースレター

メールアドレスをご登録いただくと、毎朝LIMOの更新情報をお届けいたします。
執筆者
LIMO編集部
  • LIMO編集部
  • 株式会社ナビゲータープラットフォーム

LIMO編集部は、日本生命やフィデリティ投信で証券アナリストやポートフォリオマネージャーであった泉田良輔を中心に、国内外大手金融機関勤務経験、大手メディア運営経験者や大手ファッション誌や雑誌の元編集長、学習参考書などの書籍校閲・校正経験者、またWebマーケティングスペシャリストなどが編集や執筆作業を行い運営をしています。また、編集体制としての金融コンテンツ編集者のバックグラウンドは、金融機関勤務経験年数は延べ30年(2021年7月1日現在)で、編集者として日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、AFPなどの金融プロフェッショナルとしての資格保有者が在籍しています。ネットメディアとしての沿革は、LIMOの前身である投信1(トウシンワン)は個人投資家向け金融経済メディアであるLongine(ロンジン)の執筆者である国内外大手証券会社で証券アナリストや運用会社のファンドマネージャーとして長年の調査や運用経験を持つメンバーやビジネス系インターネットメディア運営経験者等を中心に立ち上げました。サブスクリプションモデルで一定の成功を収めていたLongineですが、グループ内で新サービスを展開ることとなり、多くの読者の声に惜しまれながらLongineのサービス自体は2020年3月に終了となりました。Longine編集部メンバーは引き続きLIMO編集部のメンバーとして在籍し、お金のプロとしてコンテンツ編集や情報を発信しています。LIMO編集部は、国内のみならずグローバルの視点から、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデア、ビジネスパーソンの役に立つ情報をわかりやすくお届けします。