「宝くじ」当たれば、お金持ちの仲間入り⁉
当たれば、最高7億円がもらえる「サマージャンボ宝くじ」。実際に当たれば、すごいお金持ちになりそうなイメージがありますが、ちなみに、一般的にお金持ちとは、どのぐらいのお金を持っている人のことを指すのでしょうか?
野村総業研究所(NRI)が2018年12月に公表した「2017年の日本における純金融資産保有額別の世帯数と資産規模の推計」では、資産保有額別に以下のように定義づけています。
- 「超富裕層」:世帯の純金融資産保有額が5億円以上
- 「富裕層」:世帯の純金融資産保有額が1億円以上5億円未満
- 「準富裕層」:世帯の純金融資産保有額が5,000万円以上1億円未満
- 「アッパーマス層」:世帯の純金融資産保有額が3,000万円以上5,000万円未満
- 「マス層」:世帯の純金融資産保有額が3,000万円未満
たしかに、7億円に当たれば即「お金持ち」の仲間入り、というこことにはなりそうですね。なお、サマージャンボの販売予定数は2億1,000万枚。1等がでるのは、確率にして1億分の1。「宝くじを買うのは、夢を買うこと」という言葉が、とても納得できるような気がしますね。
最後に~人はどうして宝くじを買ってしまうのか~
宝くじの当せん金には、法律による決まりがあるのをご存知でしょうか。実は、当せん金付証票法(第5条)によって「その発売総額の五割に相当する額をこえてはならない」と定められているのです。
これにより、半分以下の払戻率しか期待できないのが現実です。それにもかかわらず、「もしかしたら当たるかも」と思わせる宝くじには、どのような心理が影響しているのでしょうか。
これには、行動経済学における「確率加重関数」が関わっていると考えられています。それは「本来はとても小さな確率なのに、実際より大きく感じる」という現象のこと。たとえば、飛行機に乗ると「もし事故が起きたら…」とソワソワすることがありますよね。しかし、実際に事故が発生する確率はわずかなはずです。また、「なにかあった時のために」と生命保険などに加入しておくのも、この心理からといわれています。同じように、宝くじを買う時も「もしかすると高額当選するかも」という気持ちが働くということなのでしょう。
参考
「第15回宝くじに関する世論調査」一般財団法人 日本宝くじ協会
「ジャンボ宝くじ公式サイト」
「野村総合研究所、日本の富裕層は127万世帯、純金融資産総額は299兆円と推計」野村総合研究所
LIMO編集部