「外部生さん」って呼ばないで!?
「長女の私立中学は、学年の約70割が系列の小学校からの内部進学組でした。でも、残りの3割はみんな初対面なのだから、さほど心配はなかろうと思っていました。ところが入学当初の長女いわく『むっちゃ違和感ある』。
日ごろの会話で、『外部さん』『外部の人』と呼ばれているとのこと。入部した吹奏楽部は、小・中・高と合同練習もしているので、「外部さん数名」以外はみんな知り合い。年齢的には後輩にあたる小学生に対して敬語を使うかどうか悩んだり…と、入部当初のアウェイ感は半端なかったそうです。
同じ学校で机を並べているのに、外部って呼び方にモヤモヤを感じるのは私たちだけでしょうか」
通学定期で寄り道したい放題!
「娘が選んだ中学は、都内でも有数の文教地区、しかも閑静な住宅街の中にあります。学ぶにはこの上ない環境を魅力に感じ、毎年志願者も増えているとのこと。教育方針も我が家のポリシーとぴったりで、ここに入れてよかった!と思いました。
ところが、中3あたりから、学校帰りの寄り道が増え、頻繁に「お小遣いが足りない」というようになりました。よくよく聞くと、原宿や渋谷などでタピオカドリンクを飲みながらおしゃべりしていたとのこと。盲点でした!学校の周りは環境抜群だけど、通学定期が繁華街通い放題のフリーパスと化していたのです…。
下の子の進学先は、通学経路についてもしっかりリサーチしないと、と思っています」
オンライン授業で格差が…
「長男は公立中学3年生、長女は私立中学2年生です。娘はミッション系の女子校なのですが、校則やマナー指導が厳しく、宗教の時間を窮屈に感じるなど、頻繁に不満を漏らしていました。もしや学校選びに失敗したかな?と思っていた矢先のコロナ休校でした。
息子の公立中学では、週に1回、先生が課題のプリントを各家庭にポスティング。それを解いて、答え合わせまでしたものを後日提出する、というシンプルな対応でした。冬の受験、大丈夫かしら?と思わず心配に…。
一方、娘の学校の対応は早かった!4月旬には先生お手製の動画授業を配信開始。ゴールデンウイーク明けからは、双方向型のオンライン授業が始まりました。朝決まった時間にログインして、ほぼ通常の時間割通りに授業が行われるようになり、乱れていた生活リズムも次第に整ってきました。さすが私立!と思いましたが、お友だちの話を聞くと、オンライン授業への取り組み具合は、私立間でもだいぶ学校差があるようですね」
どの体験談も、実際に受験勉強を始めたり、子どもを通わせたりして、初めて分かったいうことばかり。入学前の判断材料となるのは、「お金」「偏差値」「進学率」など、学校案内や情報サイトに載っている部分が多くなるのは自然なことですからね。