少子化でも人気は健在

一般財団法人日本私学教育研究所や文部科学省の調査結果によると、2019年時点で、全国の中学校総生徒数は,321万8137人(※1)。1986年の約610万6000人から減少を続け、過去最少です。少子化・学校統廃合などにともない学校数も減っています。一方、その中で私立中学が占める割合は、生徒数・学校数ともに7%台で微増を続けているのです(※2)。少子化が進む中、教育に関心を持ち私立中学への進学を視野に入れる家庭は常に一定数いる、ということが分かります。

私立中学にかかる「お金」

ここからはお金の話です。受験を決めてから、実際に入学するまでにかかるお金を、順を追ってみていきます。

「4年生から4教科・大手進学塾」に通った場合を想定すると、単純に入学金・毎月の月謝だけで3年間の合計はざっくり約120~200万円。学年が上がるごとに費用が上がる傾向や夏期・冬期講習、補習のための個別指導費なども覚悟しておきましょう。入塾を検討する場合は、受験終了までどれくらいかかるか、という点から見積もることを忘れずに。

そのほか、電車やバスを利用する場合は、定期券や回数券を持たせる必要もあります。また今後は、COVID-19の感染拡大状況次第で、オンライン授業の活用がウエイトを占める割合が増えてくる可能性が。パソコンやタブレットなどのIT機器、通信環境の整備は、もはや必須といってよいでしょう。