なぜ韓国ドラマはウケるのか? マーケティングにおける「パクリ」について考える

今はZOOMやスカイプが注目されていますが、30年前から双方向テレビ会議システムはありましたから、オンライン会議自体そんなにびっくりするほどのテクノロジーではありません(ただし、当時の通信速度は恐ろしく低く、動画はフリーズしまくりの紙芝居以下レベルでしたが)。

こう考えると、投資信託もしかりです。もともと株式か債券かに分散投資するのが投資信託です。でもこれだけの説明では、食材をそのまま客に出すレストランみたいなものです。

ですので、同じ株式に運用する投資信託でもテーマやストーリーを付加するのです。たとえば、最近売れている投資信託の名前には、“グローバル”、“ハイクオリティ”、“テクノロジー”、“イノベーティブ”、“ロボティクス”なんていうのが入っています。何かやってくれそうなイメージを与えてますよね(図表1参照)。

投資信託は将来のリターンを保証できませんから、差別化するにはまずはネーミングが重要です。逆に言えば、投資信託の購入者はネーミングに惑わされずに、中身を見なければいけないということです。

図表1:投資信託・純資産総額順ベスト20 〜カタカナのネーミングがほとんど〜

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注:各種データより筆者作成(2020年7月1日時点、ETF [上場投信] を除く)


韓国ドラマは確かに面白いと思います。決して日本のドラマがつまらないわけではなく、結果的に世界の多くの視聴者にどのようにすれば見らえるかを、より追及しているのは韓国勢ということになるでしょう。映像商品も投資信託も、中身の優劣もさることながら、売れるためには見せ方(=マーケティング)が最も重要だということですね。

太田 創(一般社団法人日本つみたて投資協会 代表理事)

参考記事

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太田 創
  • 太田 創
  • 一般社団法人日本つみたて投資協会
  • 代表理事

関西学院大学卒。1985年、三菱銀行入行。1988年より約10年間、ロンドンおよびサンパウロで資金為替・デリバティブ等の運用、投資信託の管理業務に携わる。
その後、2000年からシティグループ(米)、UBS(スイス)、フィデリティ(米)、GCIにおいて投資信託のマーケティング・商品企画を統括。現在は一般社団法人日本つみたて投資協会・代表理事。
主要な著書には、『ETF投資入門 』(日経BP 2008年)、『お金持ち入門』(実業之日本社 2015年 共著)、『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』(かんき出版 2019年)などがある。