なぜ韓国ドラマはウケるのか? マーケティングにおける「パクリ」について考える

筆者の専門は金融です。映像コンテンツをああだこうだとコメントするのは場違いであることは重々承知しています。ですので、そんな輩のコメントは聞きたくないという方は、ご放念ください。

筆者は金融機関の資金運用に携わった後、投資信託のマーケティング(販促・広告宣伝活動)に25年程度関わっていました。ですので、投資信託を販売方法には一家言持っています。

韓国ドラマはマーケティングが秀逸

投資信託は金融商品ですからいろいろな規制があります。広告宣伝についても然りです。そのため、販売活動上で言えることに限界があります。たとえば、「この投資信託は絶対損しません」とか、「この投資信託は絶対上がります」などという表現は100%ご法度です。

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なぜなら、投資対象が価格変動する株式や債券などの価格変動資産ですから、もともと保証なんてできっこないからです(究極的には預貯金も同じ)。でも、そのギリギリの線を狙って訴求するのがマーケティングの極意です。

で、韓国ドラマです。

一時期の韓流ブームは去りましたが、『パラサイト』が第72回カンヌ映画祭(2019年)で最優秀賞を獲得し、第92回アカデミー賞(2020年)でも作品賞を初めとする4冠を獲得してから、またまた韓国ドラマが注目されています。

筆者はテレビをほとんど見ませんが、それでも家人が詳しく解説してくれるので大体の内容は把握できます。最近話題の『愛の不時着』は、浦島太郎系の“秘めた恋”の現代版でしょうか。成就しない恋は燃える、というアレです。

さて、その韓国ドラマが面白いと人気なのには理由があります。それは、絶対的に面白いかどうかという観点より、面白く見せるのが上手い、という点。

参考記事

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太田 創
  • 太田 創
  • 一般社団法人日本つみたて投資協会
  • 代表理事

関西学院大学卒。1985年、三菱銀行入行。1988年より約10年間、ロンドンおよびサンパウロで資金為替・デリバティブ等の運用、投資信託の管理業務に携わる。
その後、2000年からシティグループ(米)、UBS(スイス)、フィデリティ(米)、GCIにおいて投資信託のマーケティング・商品企画を統括。現在は一般社団法人日本つみたて投資協会・代表理事。
主要な著書には、『ETF投資入門 』(日経BP 2008年)、『お金持ち入門』(実業之日本社 2015年 共著)、『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』(かんき出版 2019年)などがある。