「うちの子は市販のお菓子なんて見向きもしないのよ」と誇らしげに語るそのママ友に、彼女をはじめ周りの人は「すごいね」と感心していたのですが…。

「先日、友人の家に、件のママ友も含めてみんなで招待されたのよ。そこでは子供たち用に、市販のスナック菓子が用意されていて…」

するとドライフルーツしか食べさせないママ友の子供は、スナック菓子が入った器を抱え込み、ものすごい勢いで食べ始めたのだとか。

「もうみんな唖然として。結局その子、食べ過ぎで吐いちゃって…。そのママ友、気まずそうに途中で帰っちゃった。めったに食べられないから、いっぱい食べておこうと思ったのかもね…」

最後に友人は「適度なガス抜きって絶対必要なのよ」と話を締めくくりました。

我が子には辛い思いをさせたくなかったばかりに…

別の友人からはこんな話を聞きました。

「私は小さいときに、何も買ってもらえなくて。友達が持っているおもちゃや、友達が食べているお菓子がずっとずっとうらやましかったの」。我慢するばかりの子供時代を過ごした彼女は、その反動で、大人になって自由にお金を使えるようになると、欲しいものが我慢できなくなってしまった…と嘆きます。

「娘にはそんな不憫な思いはさせたくなくて、『欲しい』って言うものはつい買ってあげてたのね。娘もそんなに高価なものをおねだりするわけじゃないから、まぁいいか、って」

そんな彼女は、友人親子が遊びにきたときに「買い与え」を後悔するような出来事に遭遇します。

「友人の子供が、娘の小さなお人形をとても気に入ったみたいで、しきりに『いいなぁ、いいなぁ』って言っていたの」