実際の30代の転職率はどのぐらい?

では最後に、30代の転職率について見てみましょう。独立行政法人 労働政策研究・研修機構の『ユースフル労働統計2019』によると、年齢別の転職率は以下のようになっています。

<性・年齢階級別転職率(2018年、就業者ベース)>

男性

15-24歳:10.4%
25-34歳:6.0%
35-44歳:3.2%
45-54歳:2.3%
年齢計:4.1%

女性

15-24歳:12.2%
25-34歳:8.2%
35-44歳:6.0%
45-54歳:5.2%
年齢計:6.0%

注)「性・年齢階級別の転職率は、「労働力調査(詳細集計)」年平均による」「前職のある就業者のうち過去1年間に離職を経験した人を転職者(転職により入職した者)とし、就業者数に占める割合を転職率とした」としています。

女性の場合、結婚や出産、配偶者の転勤など、家庭の都合を優先しての転職も考えられ、全体的に転職率が高くなっている可能性がありますが、男性のほうは、年齢が高くなるにつれ、転職率が減っていることがわかります。

まとめ

30代で高収入を得ることができれば、その後の生活設計もしやすいですが、業種によっては、それ以上にはなかなか…というところがあるようです。また、シングルならともかく、家庭を持ってしまうと、なかなか転職には踏み切れないという人も多いのかもしれませんね。

参考

『民間給与実態統計調査(令和元年)』国税庁
『第53回 令和元年(2019年)外資系企業動向調査(平成30年度実績)速報』経済産業省
『ユースフル労働統計2019』独立行政法人 労働政策研究・研修機構
『「生涯年収」もっとも高い業種、低い業種は?』LIMO

LIMO編集部